Designer 

城田みどり Midori SHIROTA
jewelry designer


京都生まれ。
社会人になり故郷をはなれ、ジュエリーデザインの仕事をしていくうち、自分の生まれ育った環境と、日本の伝統文化への思いが強まる。

父親は江戸後期からつづく帯屋捨松(京都・西陣織帯のメーカー)にて、帯の企画設計製造に生涯携わっていたため、何度も工房をおとずれる機会に恵まれた。

そこで見た意匠図、帯に描かれた文様の表現力・美しさに圧倒され、深く感銘をうける。
「日本の文様」という文化を、もっと多くの人に知ってもらいたい。
文様をベースにしたジュエリーを製作することで、より多くの人が、見て、毎日使うことができるようになる。
そこから、西陣織をはじめとした日本の伝統技術や文化に興味をもつきっかけになればと思い、casaneの起業を決意。


1993 ソニー(株)入社。システムエンジニア職に就く。
    在職中から専門学校で彫金・デッサン・ジュエリーデザインを学ぶ。
2001 ジュエリー製造販売企業へ転職。
2006 フリーランスへ転身。国内ジュエリーブランドの企画デザインから、個人のフルオーダーメイドまで手がける。
2008 casane立ち上げ



商品開発について

「花菱」「花七宝」「麻の葉」など、繊細で立体感ある線づかいのシリーズや、「短冊」「結び文」「鶴丸」「源氏車」「波うさぎ」シリーズなどをおもに担当。
文様の意味や世界観を大切にしながら、ありそうでない、日常づかいしやすいジュエリー製作をめざしている。

2009〜2012 「重ね織 casane ori」 西陣織×ジュエリーのコラボレーションシリーズ
帯屋捨松の多大な協力により、着物や帯のはぎれやリメイクでない“ジュエリーのサイズに合わせて織られた一点もの”を使用し、試行錯誤のうえ金属と組みあわせたジュエリーを製作。
昇苑くみひもとの協業を得て、組みひもを伝統的な結びに仕立ててジュエリーにあしらうなど、京都の伝統産業に従事する老舗メーカーとの取り組みに尽力。

2015S/S 「NIPPON NO MONYOU」組みひもブレスレット
昇苑くみひもで手組された正絹の江戸紐等を使用し、ジュエリー×日本の伝統文化をつなぐ商品開発をおこなう。
パッケージ製作にもこだわり、セルフ販売できるギフトジュエリーをめざし、自らハンドメイドで仕上げている。

2016F/W 「SKELE MON」
casaneではじめてアクリルを使用した商品を発表。アクリルにレーザーやカラープリントなどをほどこし、日本の伝統モチーフに最新技術をかけ合わせた新たな表現を追及し続けている。

Page Top